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世代を超えて心を揺さぶる『けんみん文化祭ひろしま』

2025年09月18日
2025.09.18
けんみん文化祭ひろしま

けんみん文化祭ひろしま・分野別フェスティバル

 毎年秋になると、県内のあちこちで、マスコットキャラクター「ブンカッキー」が目を引く、けんみん文化祭のチラシが登場します。長年親しまれてきた光景です。

 今年のけんみん文化祭ひろしまは、9月7日に開幕。広島の文化を支えるこの祭典の魅力について、実行委員会事務局の三保さんに伺いました。

けんみん文化祭とその魅力

―― まず、けんみん文化祭の全体像について教えていただけますか

「けんみん文化祭」は、本県の豊かな自然と伝統に育まれた文化の発掘、継承、育成を通じた新たなひろしまの文化の創造を目的として、1990年(平成2年)度から毎年開催、県民の文化活動の発表の場として発展し「県民の祭り」として定着しています。

祭典は舞台系と文芸系に分かれ、今年の舞台系は分野ごとに県内8つの会場に分かれて、9月から約5か月間にわたり開催されます。

地域で活動する約140団体が各地区の推薦を受けて出場し、日頃の練習成果を披露します。

―― 昨年の舞台は、どのような雰囲気でしたか

昨年も、県内の市町や文化芸術団体の御協力の下、民謡民舞や和太鼓といった伝統芸能から合唱・洋舞といった文化芸術の各分野で多くの県民の皆さんが出演され、日頃の練習の成果を存分に発揮され、会場が温かい拍手に包まれていました。

―― それぞれの分野の魅力について、どんな声が聞かれましたか

毎年、行われる来場者アンケートでは各演技に対し「楽しそうに歌われていてこちらも元気になる」、「いろいろな人数・形の演奏を聞けて楽しかった」とか、「音色や響きに引き込まれた」、「華やかで優雅な踊りに見入った」と演技に対する評価の声をいただきました。

また出演者からは「仲間と一緒にこの舞台に立てることが励みになる」「観客の拍手や他の団体の工夫に刺激を受けた」といった声や、観客の皆さんからは「見ていて元気をもらえた」「文化に触れて日常に潤いが生まれた」といった感想が寄せられました。

―― 世代やジャンルなどを超えて幅広い方々が出演されているんですね

はい。学生のグループや、年齢を重ねても意欲的に活動を続けられているグループなど様々な方たちが出演されています。中には、お子さんから大人まで世代を超えた共演もあります。

また、各分野の最優秀団体は、翌年度開催される「国民文化祭」で該当分野が開催される場合に、出場推薦させていただいており、皆さん熱気あふれる演技を披露されています。

けんみん文化祭はこのように日頃の練習の成果を発表し、他団体と交流できる場として県民の皆さんに楽しんでいただいており、会場は温かい雰囲気につつまれています。

今年度のけんみん文化祭

―― 今年度のけんみん文化祭について教えてください

次の日程で、観覧料は無料・予約なしで、どなたでも御覧いただけます。

また、地元の特産品や季節の味覚、手作り品の販売などを行っている会場もあり地域の魅力を再発見できるかもしれません。

さらには、来場者に先着で「ブンカッキートートバッグ」がプレゼントされたり、複数会場行かれると、けんみん文化祭のマスコットキャラクターのブンカッキーのグッズがもらえる「ブンカッキーキャンペーン」に応募できるなど各種特典もご用意しています。

県内各地で開催されますので、近くの会場を探して、まずは、お気軽にお越しください。

今年度(2025年度)の開催予定

分野開催地会場開催日
大正琴・新舞踊呉市呉信用金庫ホール9月7日(日)
民謡・民舞坂町坂町町民センター9月28日(日)
合唱・洋楽尾道市しまなみ交流館10月5日(日)
邦楽・日本舞踊三次市三次市民ホールきりり10月12日(日)
吟詠剣詩舞広島市JMSアステールプラザ10月19日(日)
洋舞福山市福山市神辺文化会館11月16日(日)
芸能東広島市東広島芸術文化ホールくらら11月23日(日・祝)
和太鼓府中市府中市文化センタージーベックホール1月25日(日)

けんみん文化祭ひろしま公式サイト http://www.hiroshima-kenbunsai.jp/index.htm