秋の所蔵品展I「茶掛けの書」
茶席の床の装飾として掛けられている軸、すなわち茶掛けは、一期一会のその場所で亭主の思いを代弁する第一の道具とされてきました。臨済宗開祖・栄西(1141~1215)によって日本に伝えられた茶は、その後、茶の優劣を競う闘茶として武家の間で流行していきます。室町期には広間を舞台にし、中国大陸よりもたらされた美術品や茶器を用いた豪華趣味だったものが、安土桃山期には、村田珠光・武野紹鷗を経て千利休によって茶の湯の世界が大成されました。
茶掛けでは、特に禅僧による墨蹟が重用されました。禅修行の日常においては、すべての告知・伝達事項等を一切口頭せず、墨筆文書に託する宗規があるため、それら現物は、ことごとく寺宝として、また故人は遺品として愛蔵し、長く後世への遺産としました。これら墨蹟が後に侘びの空間にふさわしい茶道第一の道具として登場し、人々の間で珍重されてきたのです。
この展覧会では、建築から作庭、茶と多彩な才能を発揮した小堀遠州(1579~1647)の消息幅や、光悦流を編み出した本阿弥光悦(1558~1637)の書状、さらに、禅僧の沢庵宗彭(1573~1645)ら鎌倉から江戸時代までの墨蹟や消息・古筆切など、茶席の掛け物として喜ばれた書と陶磁器を紹介します。
イベントデータ
開催期間
2026年8月28日(金)~10月18日(日)
時間
午前9時30分~午後5時
休館日:月曜日、9/24(木)、10/13(火)
※9/21(月・祝)、10/12(月・祝)は開館。
会場
ふくやま書道美術館
(福山市西町2丁目4番3号)
料金
観覧料:一般150円(120円)、高校生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
※次の方は観覧料が無料です
■社会福祉施設に入所されている方(入館料観覧料減免申請書の提出が必要)
■福山市、府中市、神石高原町に住所を有する65歳以上の方(運転免許証やマイナンバーカードなど、住所、・年齢が確認できるものが必要)
■身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方、及びその介護者1名
お問い合わせ
ふくやま書道美術館
Tel.084-925-9222